「共感、分かち合い」

- 安心できる居場所、いつでも帰れる故郷- 山田純子(2017-18年度会長)

言葉の一つ一つが心の糧に

中学3年で不登校になった息子が新宿山吹高校に入学した頃、親である私はネガティブなことに固執し、気持ちの整理もつかない状態でした。そんなときに笑顔の素敵な山吹会の方にお声がけいただき入会しました。

はじめての座談会では、同じ経験をされた保護者の方がいらっしゃり、そうだよねと相槌を打ちながら延々と私の話を聴いていただき気持ちがスッキリして帰りの足取りが軽くなったことを覚えています。自分自身が経験したことのない状況にいる子どもを抱え不安なときに、同じような経験をされた多くの保護者の方と出会えたことは幸運だったと思います。

会に参加する度に皆さんに伺ったお話の中で、心に残り、持ち帰った言葉一つ一つが心の糧となりました。他では言えない事を、ここでは本音で話すことができました。そうするうちに少しずつ気持ちを整理し、落ち着きを取り戻し、子どもとの暮らしの中で小さな幸せを見出すことができるようになりました。

立て続けに参加することもあれば、気持ちが沈んで話したくないときには休むこともありましたが、久しぶりに参加した時にも、皆さんは、温かく迎えてくださり、自分がいつでも安心して話せる居場所になっていました。

会の行事では、先生方とお会いする機会も多く、たびたび子どもの事を聴いてもらいご相談できたことも心の支えになりました。

私にとっての山吹会は、いまでもいつでも帰れる故郷のようで、皆さんに出会えてよかった!そしてまたお会いしたい!そんなふうに思える素敵な場所でした。